人柄は画面越しでもにじみ出る

2024.04.22

アフリカのルワンダでスタディツアーや情報発信をしています、タケダノリヒロ（@NoReHero）です。

現在日本帰国中。当社のプログラム「スタディツアーSTART」に以前参加してくださった方（きよとさん）と6年ぶりに再会して、ご飯を食べながらいろいろとお話してきました。

きよとさん（右）とタケダ（左）｜2024年4月撮影

そこでうれしくもあり興味深かったのが「スタディツアーSTARTに参加した理由のひとつは、ノリさん（わたし）の人柄です」というお言葉。

なんだよ自慢かよ、と思わずもう少しお付き合いいただきたいのですが、ここで言いたいのは（良くも悪くも）「人柄は画面越しでもにじみ出る」ということ。だってきよとさんとは、スタディツアー初日にルワンダでお会いするまで面識がなかったから。わたしがSNSなどで拡散しているツアーの情報を見て申し込んでもらい、事前にWeb上でなんどかやり取りしただけ。

一番右がきよとさん、一番左が竹田｜2018年11月撮影

だから直接お話したこともなく、わたしの人柄がわかるようなお付き合いはありませんでした。なのに人柄が参加理由になった。ということは、Web上の発信（Webサイトの雰囲気やXの文章、インスタグラムの写真、YouTubeの動画など）からわたしの人柄が知らず知らずのうちに伝わっていたということ。

考えてみれば思い当たるふしもありました。わたしが開催しているのと同様のプログラム（インターンやボランティアも含む、おもに大学生向けの体験型サービス）はルワンダやその他の国にもあるのですが、お客さんやスタッフさんの雰囲気がプログラムによって結構ちがうんです。

それらを見ていると「キラキラした人たちが集まってて楽しそうだな」とか「オシャレだからこのプログラムに参加するだけで自慢できそうだな」とか思うことも。言い換えればそれが「社風」になるのかも。求人情報に書かれた「明るい雰囲気の職場です」って信憑性ゼロの常套句より、よっぽどそんな「雰囲気」のほうが伝わるものがあります。

一方でうちのサービスはどうかというと、落ち着いた雰囲気の人が多いです。ぼく自身、前述のとおりキラキラした人やオシャレな人たちへの憧れはありますが、どちらかというとそこにまざるのは気後れしてしまうタイプ。はしゃぐことや派手なものもあまり好きではないので、発信に使う写真素材や色も落ち着いたトーンのものが多いです。

キラキラより落ち着き、「イェーイ」と叫ぶ楽しさより心の中で新たな学びや気づきを得る楽しさ。そういったわたしの好みや性格がプログラムに反映されて、それをいいなと思ってくださった方々が申し込んでくれているのかもしれません。

だからよいサービスをつくるには自分のことも知らなきゃいけないなと思います。わたしのように個人でやってれば、なおさら社風やサービスに自分の色味が純度高く反映されるわけですからね。その色をどの媒体で、どんな彩度、どんな明度で出すかによって、伝えたいメッセージは変わってくるし、それによって共感してくれるお客さんの層も変わってくる。そこに無自覚だと、サービスとお客さんとの間にミスマッチが起きて「思ってたのと違った」とがっかりさせてしまう可能性も高まってしまいます。

そして自分自身が魅力的な人間になれば、サービスも素敵なものになるはず。だからプログラムの質向上はもちろんですが、自分自身がもっと深みと包容力がある人間になりたいなと。深みがあればもともと似た気質をもっている人たちからさらに共感してもらえるでしょうし、包容力があればタイプが異なる人たちともさらりとお近づきになれると思うので。

「ルワンダで日本人がやってるビジネス」という時点で競合がすくないブルーオーシャンなのですが、一般的に考えると時代が進むごとにどのサービスも均質化してきて、同じ業態なら「なにを（WHAT）」「どう売ってるか（HOW）」もだんだん似通ってきます。しかもそれらは簡単にマネできてしまうものなので、そうなると余計「だれが売ってるか（WHO）」が大事ですよね。

あなたがつくったサービスだから、という理由で選ばれる人間でありたいものです。

ということで、人柄は画面越しでもにじみ出るというお話でした。当社サービスですが、もちろん「あなたはウェイ系だからお断りです！」なんてことはなくだれでもウエルカムですので……！ご関心があればぜひチェックしてみてください。

・著書『アフリカに7年住んで学んだ50のこと: ルワンダの光と影』
7年のルワンダ生活で得た学びを、50の章にまとめました。きっとあなたにも刺さる発見が、50章のなかにあるはずです。

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