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アフリカ行ったら人生変わる説を検証!ルワンダで得たレールを外れる勇気

当社がルワンダで開催しているスタディツアーSTART。ツアー参加者の “Before&After” をインタビューした動画です!

今回はゲストのきよとさんから、システムエンジニアからキャリアコンサルタントに転職した理由や、やりたいことに気づいた自己分析方法、ルワンダで得たものを聞けました。

ゲスト:小松原清人さん(2018年11月度参加)

以下、動画の書き起こしです。

導入

竹田(以下「た」):本日のゲストは、小松原清人さんです。きよとさんは、前回このシリーズでお話を聞いたなんば君と同じ時期に、スタディツアーSTARTに参加してくださっていました。今回はそのきよとさんのキャリアについてお話を聞いていきたいと思います。

SEになった理由

た:まず大手IT企業にSE(システムエンジニア)として就職をされたと伺っています。なんでSEになられたのでしょうか。

きよと(以下「き」):元々経済学部だったんでSEについて学んではなかったんですけど、なぜ面白そうかなと思ったところで言うと、高校の時応援団をしてまして。 何か人のためにするっていうのは割と好きな方かなと思っていました。で、人のためにするってなった時に、実物を扱う職業と、実物を扱わない無形商材を考えた時に、実物がない方がいろんな障壁がなくて、形がないものの方がお客さんのために色々できることが幅広いんじゃないかなって思いました。あと不況だったんで、手に職つけたいっていうのもあって選んだところもあります。

なぜ8年も働けた?

た:8年間IT企業で働かれたということですが、この前ちらっと聞いたのが会社に入ってからすぐ辞めたい、自分はあんまりこの仕事好きじゃないかもしれないって思ったと。

き:そうですね。序盤でやめたくなったっていうのは本当ですね。新人研修受けて2か月目ぐらいですかね。研修でやった内容が実務でやるようなプログラムだったんですけども、もうそれがおもんなすぎて苦痛に感じていました。

た:とはいえ、そこでやめずに8年間続けられたんですね。それは何か理由はあったんですか。

き:1番大きいのは、辞めてまでやりたいことがなかったっていうのと、そのSEとひとくちに言ってもいろんな仕事がありまして、プログラムを書いたり、設計をしたり、リーダーになって案件をまとめたり。 そういういろんな仕事ができるチャンスは一応あったんで、自分の成長の機会になればと思って、やめるにやめれず働き続けたっていう感じです。

た:そこまですごく辞めたいとか、働いてるのが辛いっていうほどではなかったんですか?

き:どうですかね。でも結構憂鬱だなと思って毎日会社に行ってたんで……

た:よく耐えられましたね、それで。

き:そうですね。しんどかったんですけど、周りの人に本当恵まれて。上司もお客さんもいい人で、それでなんとか耐えてたっていう感じです。部署ガチャに当たったっていうか。

8年辞めずに働いてよかったことは?

た:8年働いて結果的に退職をされてますけど、もっと早く辞めればよかったなとか、逆に我慢して続けてきてよかったなってことってあったりします?

き:両方あるっていう感じです。後者で我慢して働いてよかったなっていうのは確かに思うんですよね。長く働いたからこそいろんなポジションを経験できたので、それが自分の実績というか 経験の幅が広げることにはなったんで。特にリーダーの仕事をしたり、プロジェクトをまとめたりする仕事をしたっていうのは、自分の中でいい経験になってたんで、それは長く勤めたからこそできたことでよかったなと思います。

ただ、その一方、あんなに憂鬱になって働いて確かにいろんな経験はできたんですけど、成長の速度は遅かったなって思うんですよ。憂鬱になって仕事に向かってる時って、集中してないし夢中になってないんで。そういう意味では早くやめてもよかったかなって思う時はあります。

退職のきっかけは?

た:8年経って、最終的に辞める踏ん切りってどうやってつけたんですか?

き:理由としては大きく3つあって。ひとつがちょうど30歳ぐらいになって、「第2の思春期」じゃないんですけど、自分の未来、これでいいのかと。上司を見てると、上司って言ったら自分の未来の姿でもあるんで、こういう風になりたくないと思ってたんで。もう30だし、転職もなかなか年齢でしづらくなるんだろうなっていうのもあったっていうのがまず1点ですね。

もう1点は尊敬していた上司とか後輩が自分より先に辞めていって、違う仕事について、新しい職場で活躍してるっていう話を聞いて。 自分も同じ会社にいたんで、それなりに他の会社に行けるんだろうなっていうところもありました。

3つ目としては、やっぱり最初の色々経験できるってところで、大まかに経験できることは経験できたなと思ったんですよね。SE職として、 人から言われて作業するだけでなく,人に指示を出す方になったり、人に指示する人たちをさらにまとめるプロジェクトのリーダーとかやったりして。これ以上続けて広がる幅って、さらにプロジェクトが大きくなるとか、動かすお金が大きいとか、その感じだったんで、大きく経験できることはできたから、もうここにいても成長の伸びしろはちょっと少ないかなって感じていました。

世界一周旅行へ

た:そしてそこから転職するのかなと思いきや、1ヶ月海外旅行。そしてその間にスタディツアーSTARTに参加してルワンダに来ていただくことになりました。これはもともと会社をやめたら長期間海外に行きたいと思っていたんですか?.

そうですね、なんとなく思ってましたね。会社辞めて次の会社入る間って本当に自由な期間で、安心のあるなか貯金もあったんで、この期間何しようかなっていうのは考えて、海外に行けたらいこうかなとは考えてましたね。

START参加のきっかけは?

た:スタディツアーSTARTに参加するのはどのタイミングで決めたんですか?

き:旅行行く前にもう決めてましたね。

た:ツアーのことはどうやって知っていただいたんですか?

き:たしかノリさん(竹田)のtwitterはフォローしてたんで、そこから。それとルワンダにもちょっと興味があったんで。

た:経歴を見てる限りは、あんまりアフリカとか国際協力とかとの関わりは見えてこなかったんですが、ルワンダには興味があったんですね。

き:はい。経済学部に行って一般教養でもいろんな授業を受ける中で、 ルワンダの経済とか政治とか学ぶことがあって。国際協力に関してもやんわりと興味がありました。

せっかく寄付しても賄賂に使われたりして、本当に困ってる人に行きつかないみたいな話を聞いて、なかなか難しいっていう現状を知る授業が多いなかで、ルワンダは虐殺とかもありながら、ITを駆使して盛り返してきてるみたいな授業で。そういう国もあるんだって、そこですごい驚きを得ました。それで1回見てみたいなっていう興味はずっとありました。

STARTで印象的だったことは?

た:スタディツアーSTARTに参加してみて、印象的だったことはなんですか?

き:そもそもなんですけど、私が行かせていただいたSTART3期のメンバーは3人でした。最初にノリさんがどういう旅にしたいかってヒアリングしてくださって、観光するっていうよりも現地の日本人に会いたいっていうリクエストがあったんですね。それで日本人に会う機会が多かったんですけど、いろんなルワンダに携わる日本人の方の話聞いて、日本のよくあるレールに乗って働く人とは違う何かを体感し続けたって感じですかね。それを全員から体感して、内容を覚えてるというよりも、レールには沿わなくても自分のやりたいことをやる生き方を体感した気がします。

フリーランスへの転身

た:スタディツアーSTARTへの参加後、中小IT企業に転職されました。そこで1年働いてフリーランスの動画編集者になられましたが、どういうきっかけがあったんですか?

き:会社員というよりIT企業に関して、いろいろ試行錯誤しながらもやっぱり興味持てないなとか、続けられないなって思って。かと言って他にやりたいこともなかったんです。その中で自分が過去没頭したこをやろうって思った時に、自分の過去を振り返ると、動画編集をやった時は結構没頭してたなと思ったんです。それでやめましたけど、編集の仕事は実際やってみて没頭はできたなって思いました。

PC業務への違和感

き:ただ、没頭できた瞬間ももちろん結構あるんですけども、なんかこう違うなって、一生続ける仕事じゃないかもなっていう違和感も感じてはいました。

後のキャリアコンサルタントの話にも繋がるんですけど、やっぱり人と関わる仕事の方がしたいなっていう気持ちが自分の中に多分あって。編集って本当に字幕を作るためにひたすらパソコンに向かうとか、そういったことが多かったんで、それで多分違和感を感じたのかなと思います。

自分への理解を深める方法

た:そうやって自分への理解を深めるときは自己分析などおこなったんですか?

き:はい、自己分析をやるのは結構好きなんで、うんうん迷いながら、試行錯誤してやっていました。SE職ってひとくちに言ってもいろんな作業があって、プログラムをするとかは結構皆さんイメージつくかもしれないんですけど、どういうシステムを作るかお客さんと喋ったりとか、後輩の資料をレビューして見てあげるとか、自分だけじゃなくて人と関わる仕事も中にはありまして。そういった仕事は他の仕事に比べるとそこまで苦じゃなかったかなって、あとあと振り返って思いました。

た:じゃあもし僕や他の人が分析しようと思ったら、自分の仕事を細分化してみて、この仕事の中でも特にこの作業とこの作業が好きだな、その作業にはこれが共通してるなってところで、たとえば「これは人と関わってるから好きなんだ」って思える、みたいなことですかね。

き:そうですね。細分化してみるのは良い方法で、それを1個1個、自分にとって得意かとか、嫌じゃないかとか、自然にできるかとか改めて考えてみるのはいいことかなと思います。わたしの場合は会社を辞める前の引き継ぎ作業で、自分が何の作業をもっているかを書き出すことで自然と細分化できて、良い機会になりました。

勉強カフェの魅力とは?

た:きよとさんは「勉強カフェ」というところでいろんな人とのつながりができてるようですが、どんなところなんですか?

き:勉強する人向けに作られたカフェっていう感じで、ただの自習室じゃなくてカジュアルな空気もありつつ学びを続ける人たちと横の繋がりもできるコミュニティ的な要素もあるっていう場所です。

た:今まではそこの利用者だったけども、今後はここでも働くことになるんですよね?

き:はい。2024年5月に新たに難波店ができるので「働いてみたらどうか」ってオーナーの方に声かけていただいて、働くことになったって感じです。

た:それもすごいなと思いました。ある意味ヘッドハンティングというか。お客さんに声かけて、ぜひ働いてくれって言われたっていうことですもんね。そういうところがきよとさんはいろんな人に好かれて、そうやってチャンスが入ってくる方なんだなって感じました。

アフリカに行って人生変わった?

た:まとめです。アフリカに行って、人生変わりましたか?

き:変わりました。

た:すみません、完全に言わせてしまいました(笑)。もしよければ具体的にこんなところが変わったよと教えていただけますか?

き:2020年かな、ここで会社を辞めてフリーになるんですけども、その辞める時一般的な社会のレールから外れることになるわけで 大丈夫かなっていう不安はめちゃくちゃあったんですよね。その時にルワンダにいる日本人の方々、 ノリさん含め皆さんのことを思い出して、自分のやりたいことにすごいリスクを使って働いてる方を考えると、自分がこの日本にいて、会社を辞める程度のことやったら、多分生きてはいけるだろうなって。アフリカの面々に比べたら、まだこんな序の口なんやろなって思いました。

うちは親がすごい厳しいんですけど、会社を辞めることを説明する時に、「自分よりこんなリスク取ってやってる人がいる」ってちゃんとパワポをつくってプレゼンで説明して。ちゃんとノリさんのレールも出しました。奥さん連れてルワンダに行って、ルワンダで働くっていう。それのリスクに比べたら俺なんてマシだろって親にプレゼンして。そんなことができたのもスタディツアーに行った経験があってのことなので。まだまだ発展途上で全然不安定なんですけど、その当時よりは精神的にはいい生活を送れてるかなと思います

た:いやもう本当にそれを聞けて何よりです。ありがとうございます。じゃあ結論としては、アフリカに行って人生が変わったと。

き:そうですね!

た:そうまとめさせていただきます。特にいろんな人の働き方とかを見て、一歩踏み出す勇気というか、レールを外れる挑戦ができるようになったというところですね。本日はこれで以上となります。なにか言い残したことは?

き:大阪にお越しの際はぜひ勉強カフェ難波店へ来てください!

た:ぜひぜひ!勉強カフェ難波店に行ったらきよとさんがいると思うので、みなさんも会いに行ってください。それでは本日のゲストは小松原清人さんでした。清人さん、ありがとうございました!

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