1. HOME
  2. ブログ
  3. アリババやビル・ゲイツも投資!ルワンダ注目スタートアップ7社

アリババやビル・ゲイツも投資!ルワンダ注目スタートアップ7社

アフリカノオト代表の竹田憲弘です。著書『アフリカに7年住んで学んだ50のこと: ルワンダの光と影』より、ルワンダの注目スタートアップについて解説した節を抜粋してお届けします。

ルワンダのスタートアップには、中国のジャック·マーが創業したアリババや、マイクロソフト元会長のビル·ゲイツとその妻が立ち上げたビル&メリンダ·ゲイツ財団も投資しています。

これまでにアリババのABH(Africa’s Business Heroes)で投資を受けたスタートアップは五社。

  • VubaVuba:デリバリー会社。二〇二三年のABHで150万ドルを獲得。
  • MUNYAX ECO:クリーンで手ごろな価格の太陽エネルギーを提供。二〇二二年に10万ドル。
  • Iriba Water:安全な飲料水にアクセスできない低所得農村地域に対応するため太陽光発電ポンプを設置。二〇二一年に150万ドル。
  • Access Water Rwanda:農村部の家庭に供給する湧き水の処理と、都市の雨水収集。二〇一九年に10万ドル。
  • UZURI K&Y:アフリカ風の環境に優しい靴ブランド。二〇一九年に5万ドル。

ビル&メリンダ·ゲイツ財団はInvesting in Innovation Africa(通称i3)を通じて、アフリカのヘルスケア新興企業29社に資金提供すると二〇二三年に発表。そのうち、ルワンダからは二社が選ばれ、それぞれ5万ドルを受け取ります。

  • Afia Group:医薬品電子商取引プラットフォーム「アフィア・ファーマ」を運営
  • Kapsule:キガリとロンドンを拠点とする医療データサービス会社

その他にルワンダで注目すべき企業をあげるとしたら、ルワンダ株式市場に上場している企業でしょう(ルワンダにもマーケットがあるのです!)。

  • BK Group PLC:ルワンダを代表する銀行のひとつ、Bank of Kigaliを経営するグループ。
  • RH Bophelo Ltd:アフリカの医療発展を目指す投資会社。本部は南ア。
  • CIMERWA PLC:一九八四年創業、ルワンダ唯一の総合セメント生産者。
  • I&M Bank Rwanda:ケニア・ナイロビに本部を置く銀行。
  • Equity Bank Group Ltd:ケニア・ナイロビに本部を置く銀行。
  • Kenya Commercial Bank:ケニア・ナイロビに本部を置く銀行。
  • Nation Media Group:印刷、放送、デジタルメディアなどの事業を展開する東および中央アフリカ最大の独立系メディアハウス。本部はナイロビ。
  • Uchumi Super Market:ケニアのスーパーマーケットチェーン(二〇一五年十月The New Timesの記事で「財政健全化に苦戦のため、すくなくともあと一年はルワンダに出店しない」との報道あり。二〇二三年現在も出店なし)
  • Bralirwa:ルワンダ最大の醸造および清涼飲料会社。
  • MTN Rwandacell:ルワンダ最大の通信会社。グループはアフリカでも最大で、アフリカと中東の約20カ国で展開。一九九四年に南アで創業。

こうやって見ると、上場企業十社のうちルワンダ発の企業はBK、CIMERWA、Bralirwaの三社だけなのですね。残りはケニアが五社、南アが二社となっています。ルワンダからもグローバル企業やユニコーン企業が誕生するのか。今後が楽しみですね。

本記事で紹介した内容以外にも、ネットで検索するだけではわからないルワンダ情報がぎっしり詰まった「ルワンダ本」をAmazonにて販売中です。ぜひチェックしてみてください。

『アフリカに7年住んで学んだ50のこと: ルワンダの光と影』 Amazonにて販売中

ブログ・書籍による情報提供だけでなく、当社ではルワンダでのビジネスを検討する日本企業向けのサポートメニューもご用意しています。お客様のニーズにあわせて、4タイプ(レポート型、業務代行型、パートナー型、現地視察型)のサービスを提供しております。詳細は下記ページをご覧ください。

アフリカ・ルワンダビジネス支援サービス

料金表

関連記事