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ルワンダ版UBER「MOVE」「Yego」と地図が読めない運転手

アフリカノオト代表の竹田憲弘です。著書『アフリカに7年住んで学んだ50のこと: ルワンダの光と影』より、ルワンダの配車アプリについて解説した節を抜粋してお届けします。

ルワンダにはUBER(ウーバー)のような配車アプリがあります。一般的に知られているサービスは、フォルクスワーゲンが運営する「MOVE(ムーブ)」と、Yego社が運営する「Yego(イェゴ)」の二種類。

Move Share by Volkswagen

ルワンダでは通常タクシーに乗る場合、料金を交渉しなければいけません。しかしこれらのサービスは距離に応じて料金が自動計算されるので、その手間がはぶけます。しかも交渉するよりこれらの配車アプリを使ったほうが圧倒的に安くなることが多いのもうれしいポイント。運転手のなかには英語が不得手な方も多く、現地語であるルワンダ語をまったく知らない旅行者などは困ってしまうのですが、MOVEやYego Cabではその心配はありません。

ところが、いまいちイケていないのは運転手さんが地図を読めないこと。アプリで現在地と目的地を入力して、あとは車の到着を待つだけ、と思ったら運転手さんから電話がかかってくるのです。「いまどこ?」と。「いや、アプリで場所入力したから見れば分かるでしょ!」と思うのですが、それが分からないのです。いままで私が出会った運転手さんで、マップアプリを使いこなせる人はひとりもいませんでした。なので結局口頭で現在地と目的地を説明しないといけないのです。電話がきらいな私にとってはそれが苦痛で……。

とはいえ、それは仕方のないこと。現地の人たちにとってはこれまで地図を読む習慣もなければ、それを学ぶ機会もなかっただけ。決して運転手さんたちが悪いわけではないのです。

最初は「なんでこんな簡単なこともできないんだ」と憤っていましたが、考えてみれば畑の上手な耕し方や教会での振る舞い方など、現地の人たちは当たり前に知っているけれど自分は知らないこともたくさんあります。だから当たり前は人によって違うし、それで他人を責めるのもナンセンスだよなと、ルワンダの配車アプリから学んだのでした(さりとて運営会社には「運転手向けGPS活用講座」などを早急に開催してほしいものですが……)。

ちなみに、最近MOVEの運転手は地図が読めるようになってきているそうです!わたし自身は配車アプリをほとんど使わないのでその変化に気づいていませんでしたが、よく利用している知人はそう言っていました。ほんとにドライバー向け研修などがおこなわれたのかもしれませんね。それならお客様にも自信をもってオススメできます。もっと便利になりますように!

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