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【START第12期】20歳&32歳!年齢差ひと回りコンビのルワンダ・スタディツアー!

ルワンダ・スタディツアー「START」第12期(2019年12月度)のレビューです!

どんな人が参加したのか?何をしたのか?参加者はそこで何を感じたのか?をお伝えします。

メンバー

START第12期(19年12月度)のメンバー

左:タケダノリヒロ。30歳。アフリカノオト代表・当ツアーのコーディネーター。
中央:タケさん。32歳。電機メーカー勤務、教育系NPO事務局長。ロンドン留学中。真面目だけどかわいい物好きなどギャップあり。
右:しゅーくん。20歳。大学を休学して、初海外で世界一周中。子どもたちとすぐ仲良くなれる。

参加者はこのふたり!年齢はちょうどひとまわり離れていますが、お互いに刺激があったようで良いコンビでした!

スケジュール

ツアーは6泊7日。どんな行程だったのでしょうか?

1日目

1日目は夕方に合流して、夕食を食べて終了。

本格的に動くのは翌日から!

2日目

◎ルワンダ講座

まずはルワンダ講座から。ルワンダ在住歴3年の代表タケダから、ルワンダに滞在するうえで知っておいたほうが良い知識やトリビアを、クイズ形式で出題・解説しました。

分野は社会、生活文化、IT、教育、スポーツ、観光など。これらの事前知識があることで、ルワンダ滞在中のインプットがより立体的になるんです(と思いたい)。

◎キガリ虐殺祈念館

ルワンダと言えば「虐殺」と答える人も多いのではないでしょうか。

1994年にツチ族とフツ族の民族対立に端を発する大虐殺(ジェノサイド)が発生し、約100万人が亡くなりました。

国内にはその歴史を残しているメモリアルが何箇所かあり、そのなかでもっとも主要なのがこのキガリ・ジェノサイド・メモリアルです。

キガリ虐殺祈念館にて

【参加者の感想】
被害者の写真がカラーであったことに遠い過去の出来事ではないと感じた。
日本と遠く離れたアフリカの地で起きた他人事のように感じるが、同じ人間が起こした過ちとして原因を我々も考える必要がある。

ちょうど「犠牲になった子供たち」が同世代だと思うと虐殺は「歴史」の話ではないし、今後生き残った彼らと仕事することもあるだろうと考えると単なる外国の話でもないと感じた。

◎ワークショップ①(人生曲線)

スタディツアー「START」は、単純にルワンダについて学ぶだけでなく、それらを通じて自分自身を見つめ直すことで、今後のキャリアをより実りあるものにしていってほしいと願っています。

そこで実施した「人生曲線」というワークショップ。就活の自己分析でもよくやる手法ですね。

人生曲線

自分の人生で良かったときと悪かったときを振り返ってグラフ化してもらい、自分の性質や軸となる価値観についてシェアしてもらいました。

3・4日目

◎Tour of Beauty by KISEKI

ツアー参加者にいつも泊まってもらっている日本人宿キセキ。このキセキさんではスタッフの大半が近隣に住むシングルマザーです。

キセキで働くお母さんと

そのお母さんたちの家を訪問する「Tour of Beauty」に参加して、都市部に住む人々の暮らしを垣間見てもらいました。

◎KISEKI女将・山田美緒さんのお話

「Tour of Beauty」の後は、キセキを経営する山田美緒さんのお話。

1時間ではまったく足りない美緒さんのお話

自転車アフリカ縦断の話や、シングルマザー数十人を雇うことになった話、これからの話など濃すぎる1時間。ルワンダで育つ息子さんの話をしてるときの表情が素敵でした!

【参加者の感想】
山田さんが予想以上に天才肌のアイデアマン。純粋にお話として面白かったうえ、経営ノウハウとしても示唆に富んでいた。

◎農村ホームステイ

START恒例の農村ホームステイ!

ホームステイ中の一場面

代表タケダが3年前の協力隊時代からお世話になってるフェーザさん一家。首都から約1時間の村です。

食事はルワンダ料理をいつも食べきれないほどふるまってくれます。

ホームステイ先でのご飯!豪華!

ホストファミリーとのトークタイム。

ホストファミリーと対話の時間

ホームステイするだけでは面と向かって話せなかったりするので、STARTではしっかり対話の時間を設けています。

何をしてるときが1番楽しい?」という質問に、ホストブラザーが「聖書を読んでるとき」と答えたのがルワンダらしくて印象的でした。

◎学校訪問

学校にて校長先生たちとのお話

ホームステイ先近くにある小学校。ふだんのSTARTであればここで授業をさせてもらうのですが、この日はちょうど長期休業期間中。

ただしタケダが校長先生とある寄付プロジェクトのことで話し合う必要があったので訪問して、ツアー参加者のふたりにも同席してもらいました。

5日目

◎ムランビ虐殺祈念館

この日はさらに遠出!南部県へ行ってもらいました。

首都キガリから車で4時間ほどのムランビ虐殺祈念館。数あるルワンダの虐殺関連施設のなかでもひときわ凄惨な様子が残されています。

【参加者の感想】
2箇所目を訪問したことにより、より深く虐殺について知識がついたと思う。
ルワンダには国営&地域運営合わせて200軒の祈念館があると聞き、恐らくは各地域のものを拝見することで、より立体的な理解ができるのだろうと感じた。
また、遺体の解析がまだ現在も行われているとのことで、まだまだ虐殺の後処理が終わっていない事も物語っていた

◎フイエマウンテンコーヒーツアー

ムランビ虐殺祈念館の後は、キガリへの帰り道にあるフイエマウンテンコーヒーツアーへ。

山腹で伝統的なコーヒー焙煎方法を体験!

コーヒーはルワンダ最大の輸出品のひとつ。ここではコーヒーの歴史や生産方法を学びながら、伝統的な焙煎方法を体験したり、山の上からきれいな景色を眺めたりできる盛り沢山のツアーを体験できます。

絶景をバックにこの岩にまつわる伝説を語るガイドさん

6日目

6日目はムムジ(キガリ中心街)散策

◎Belgian Peacekeepers Memorial

国連平和維持軍のベルギー兵たちが、ルワンダ虐殺時に犠牲になった場所が資料館としてそのまま残されています。

壁に残るマシンガンによって空いた穴

壁にはマシンガンによって空けられたという穴がいまだにあり、ことの悲惨さを目の当たりにすることができます。

犠牲になった兵士たちはいずれも30代前後で、私やタケさんと同年代。それだけにルワンダの人々を守って命を落とした彼らの生涯を痛切に感じられました。

【参加者の感想】

多くの国では終戦後は公文書など廃棄・隠蔽してしまうことが多いと聞きます。ゆえに多くの建造物が既に保存に回っているというのは、実は画期的で、かつ、それを押しすすめたルワンダの人は思慮深く、大変に勇敢な方々だと感じた。

◎ウブムウェ・グランデホテル

こちらはキガリでもっとも眺めの良い、ウブムウェ・グランデホテルにあるルーフトップバー

キガリいち眺めの良いルーフトップレストラン

虐殺の歴史を乗り越えて発展してきているキガリの平和な姿を一望することができます。

◎ホテル・ミルコリンズ

ウブムウェ・グランデホテルのすぐ近くにあるのが、映画『ホテル・ルワンダ』のモデルになったホテル・ミルコリンズ

ホテル・ミルコリンズの外観

現在も老舗ホテルとして人気です。映画の撮影地は別の場所だそうですが、参加者のふたりも現場に足を運ぶことでここで起きたことをよりリアルに感じることができたのではないでしょうか。

◎振り返りミーティング(アンケート)

最後のプログラムとして振り返りミーティング!

1週間のまとめとしてアンケートに答えてもらいました。

まずは社会人・タケさんの感想。

【タケさん】

①STARTに参加してよかったと思ったことはなんですか?
観光では接することのできない人々と話したり、非観光地に滞在できたこと。
些細な事でも、すぐに誰かに質問できたこと。

②STARTで出会った人で特に印象深かった人やその人の言葉、できごとはなんですか? *
Ericさん「宗教を信じないのは、宗教を知らないからだ」。欧米以上にルワンダ現地の方の方がキリスト教信仰が強いことの一端が垣間見えた

③理想の自分を100点とすると、START参加前は何点、参加後は何点ですか? *
70→70点。※俺の人生をSTARTで変えるなんざ無理だぜ、と思う反面、若者向けにはよくデザインされたプログラムだと感じた

④理想の自分とはどんなもので、いまそれに足りないものはなんだと思いますか?そのギャップをどうやって埋めていきますか? *
同上 ※すいません。竹田さんの意図と違うの回答になってしまうのですが、私の参加目的は「ルワンダを楽しむ」ことに特化していたもので

実にタケさんらしい答え……!変に忖度されないので気持ちが良いです。

このスタディツアーで主催者のぼくが期待していること(意図していること)は「未知の人やモノに触れることで自身の生き方・働き方を見直すこと」なので、経験豊富なタケさんにはすこし物足りなかったかもしれません。

ただ、タケさんの本来の参加目的である「ルワンダを楽しむこと」は、現地の人々と触れ合ったりディープな場所にお連れしたりしたことで十分にお手伝いできたのではないかと思います。

つづいて大学生のしゅーくん。

①STARTに参加してよかったと思ったことはなんですか? *
自分だけじゃ踏み込めないエリアまで踏み込めたこと(ホームステイなど)
手配された車での移動だったので、目的地に着けるのかなど要らない不安を抱えず心からルワンダを感じることが出来た

②STARTで出会った人で特に印象深かった人やその人の言葉、できごとはなんですか? *
出会った子供たち。特に30分前にあった子と再会した時抱きつきに来てくれたことはアフリカっていいなと心から感じた。

③理想の自分を100点とすると、START参加前は何点、参加後は何点ですか? *
参加前50点 参加後60点(どうやれば満点に持っていけるかの道筋を見つけられた気がするのでこれは前向きな60点)

④理想の自分とはどんなもので、いまそれに足りないものはなんだと思いますか?そのギャップをどうやって埋めていきますか? *
人に依存せず優しくあれる人
成功体験を経て得れる自信。
この自信がない分、人に頼りすぎてしまったり、自分のことだけ考えて人に優しくあれる心の余裕がない。
自分で物事をやり遂げたと実感が湧くように小さな目標を1つずつ確実にクリアして自分を褒めていく

「要らない不安を抱えず心からルワンダを感じることが出来た」という回答で、私自身このツアーの価値にあらためて気づくことができました。

初めてのアフリカでもしひとり旅だったら、「この道は通っても大丈夫かな」「このバスは安全かな」「このタクシーはぼったくってないかな」とあらゆることに警戒しないといけませんよね。

でもSTARTでは基本的に私やパートナースタッフが同行しているので、余計な心配は必要なく、その分全力で現地の方々とのコミュニケーションや新鮮な風景を楽しんでもらえます

それから「どうやれば満点に持っていけるかの道筋を見つけられた気がする」という回答も主催者としてはうれしいものでした。

このツアーで与えられるのは「答え」ではなく、あくまで「きっかけ」だけ。このきっかけをスタートラインとして、よりしゅーくんらしい人生を歩んでいってほしいと思います。

そしてこのツアーでは卒業生のコミュニティも徐々に拡大中(現在約30名)です。道に迷ったときには頼れる仲間がいるので、今後とも一緒に成長していきましょう!

◎振り返りミーティング(キャリアブレスト)

最後におこなったのは「キャリアブレスト」。

振り返りミーティング

おたがいの良いところを褒めあって、「こんなこともできるんじゃない?」とその人のキャリアプランを提案してあげるというゲーム形式のワークショップです。

人のキャリアをブレストする!「キャリアブレスト」のやりかたを解説します!|テル|note

お互いを褒めあって気持ちよくなった後は、ローカルバーで打ち上げ!

ローカルバーにてルワンダビールで打ち上げ!

ルワンダのバーでは定番メニューのブロシェット(ヤギの串焼き)とルワンダビールで、最後の夜を楽しみました。

7日目

最終日はお土産を買ったり行けなかった場所に行けるようにフリータイムを設けています。

がしかし、結局3人で郵便局に行ったりカフェに行ったりと一緒に過ごしてました(すっかり仲良し)。

そしてロンドンに帰るタケさんを空港でお見送り!

キガリ空港にてお別れ!

しゅーくんはこの後数日キガリに残って、陸路でウガンダを通ってケニアに行きました。

さすがに泣きはしなかったですが、別れ際にはふたりとも寂しい寂しいと言ってましたね。

これまでのSTARTでもっとも参加者同士で濃いコミュニケーションを取ってもらえた回だったと思います。

【しゅーくんのブログから】

コーヒーツアーが終わって、4時間かけてまたキガリまで帰った。

行きの4時間は朝が早かったこともあり、寝ていたのだが帰りはちがった。

博識で教養のあるタケさんにずっとキャリア相談をしてもらった。

4時間のキャリア相談て何wwwwww

とは、僕でも思う。

どんだけ迷える子羊なのだと自分にあきれる。

その時はキャリア相談なんてしているつもりもなかったし、ただ何気なく会話しているだけのつもりだった。

しかし、今思い返すと一方的に僕が質問していたし、質問の内容も将来のことについてが多かったように思えるのだ。

だから、今‟キャリア相談”と言っている。(笑)

何よりすごいことは、ぼくの曖昧な質問にも無知ゆえの質問にももれなくすべて答えたタケさんの引き出しの多さだ。

帰りの4時間、僕から質問したにも関わらずずっと感動していた

引用元:僕の嗅覚が新しい匂いを覚えた日 | しゅーが歩く世界への道のり

これだけ読むと年下のしゅーくんが一方的に恩恵を受けているように見えますが、年長者のタケさんも自分とのモノの見方の違いが面白いと言っていたので双方にとって良い時間になったはず。

この1週間が、ふたりの今後の人生の糧となれば幸いです。

しゅーくんが今回のツアーについてブログにくわしく書いてくれているので、こちらも合わせてぜひご覧ください!↓

ルワンダで始まった学びの旅 | しゅーが歩く世界への道のり 

2・3月度募集中!

スタディツアー「START」では、現在2020年2・3月度を募集中です。

20年2月度(第13期):2/18~24(〆切1/18、事前学習会2/2@東京都豊島区内の会場)
20年3月度(第14期):3/17~23(〆切2/17、事前学習会2/24@東京都豊島区内の会場)

今回はARC事務局長、立教大学助教の小峯茂嗣先生による事前学習会も実施します。

2020/01/04 現在
2月度:仮登録 11名、本登録 1名
3月度:仮登録 3名、本登録 5名
です!

12月度は2名のみでしたが、2・3月度は大学の春休みにあたるので参加者はもっと多くなる見込みです。

少人数でじっくり話し合えるのも魅力ですが、大人数で多様な出会いと価値観に触れたい方には特におすすめ!

まずはこちらのページから仮登録を!↓
スタディツアー「START」お申し込みページ

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