norihiro415/ 4月 28, 2020/ ルワンダ講座

多くの日本人が「アフリカ=貧しい」「貧しい=不幸せ」というイメージをもっているのではないでしょうか?実際のルワンダの暮らしはどうなのか、いっしょに見てみましょう。

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平均月収3,000円で生きていけるの?

ルワンダでは貧富の差が激しいので平均月収の統計にはかなりばらつきがあり、4000円とする情報から13万円とする情報まで存在しています。タケダが約100軒の農村家庭で行った調査では約3000円という結果になりました。

「月に3000円では生きていけないのでは?」と思うかもしれませんが、ルワンダ(特に農村部)では自給自足物々交換の習慣がまだ残っているため低収入でも暮らしていけるのです。とは言え低収入による弊害は、決して少なくはありません。

農村家庭(貧困層)

農村家庭(中流)

暮らしに関する統計〜食、栄養、医療、保険〜

【食】食の安全と貧困に関する複数の分析によると、ルワンダ国民の81.3%は食の安全が保障されており、近年大幅に改善されました。しかし、残りの18.7%(467,000世帯)は食の安全が保障されていないことが課題となっています。

【栄養】保健省の統計によると、ルワンダの子どもの35%が発育不良。動物性タンパク質の摂取量の低さが原因とされています。ルワンダ人の卵の年間消費量は約13個。推奨消費量の年間一人当たり4.5kgをはるかに下回っています。5歳以下の子どもの貧血の割合が37%という課題も。ルワンダ政府は2024年までに発育不良の割合を19%まで減らすことを目標としています。

【医療】ルワンダでは、2026年ごろまでに各自治体に最低1つの診療所を設置することを目標としています。現在,国内2148の自治体のうち、診療所は831箇所(38.7%)に設置されています。

【保険】全国民に健康保険(mutuelles desanté)への加入が義務付けられています。保険料は収入に応じて段階的に変わり、最貧困層は無料、最富裕層はひとり8USドル。2014年時点で人口の90%以上がこの制度の対象となっています。

課題の多いライフライン

生活に直結するライフラインの整備も、ルワンダにおける課題のひとつです。

【水】ルワンダでは水へのアクセスがある状態を、都市部で200m、農村部で500m以内としており、この定義でのアクセス率は62%です。

水汲みをする子どもたち

しかし水道が引かれていない家庭も多く、有料の公共水栓や無料の保護湧水も多く利用されています。保護湧水は谷底にあり、ジェリカンと呼ばれるタンクを頭の上に載せて運ぶのは大抵子どもたちです。雨水を貯めて利用している家庭も多く存在しています。

【火】調理にガスを使っている家庭はまだ少数派。2018年の調査によると、都市部では65%が炭、26%が薪、5%がガスを利用。農村部では93%が木、6%が炭、ガスは0.2%しか利用されていません。

「インバブラ」と呼ばれるかまど

しかし、薪燃料への依存により、1990年から2010年の間に、ルワンダの森林面積の37%が失われるなど環境への影響が拡大。バイオマスエネルギーなどの利用により、まきや木炭の使用量削減が目指されています。

【電気】ルワンダの電化率は51%(37%が送電網と接続、14%がオフグリッド)です。2024年までに100%にすることが目標となっています。しかし電気代が高いことも問題のひとつ。タケダ家では2人暮らしで月2500円ほど。日本の電気代とほとんど変わらないのではないでしょうか。そのため暗くなっても電気をつけない家庭や、あまり明るくないちいさな豆電球で過ごしている家庭も多いです。

もしこの記事を読んで、「もっとルワンダのことを知りたい!」と思っていただいた方は、ぜひオンライン・スタディツアー「START」にご参加ください。

文章だけでは伝えきれない考察や温度感を、現地でボランティアと起業を経験した人間の目からお伝えします。

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