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【レポート】千葉県原山小6年生、販売したグッズ利益10万円をアフリカに寄付!

アフリカのルワンダでスタディツアーや情報発信をしながら、国際協力機関でも働いています、タケダノリヒロ(@NoReHero)です。

このたび千葉県印西市立原山小学校6年生のみなさんの、国際理解授業をお手伝いさせていただきました。ルワンダのことを学んだ小学生たちがアフリカ布を使ってハンドメイド作品をつくり、それを販売した利益を交流先のルワンダの学校に寄付して問題解決に寄与するという素晴らしい取組みです!

この企画自体は以前当社の現地ツアーに参加された担任の本木先生が考案されたもので私は仲介役を務めたにすぎませんが、ほかの学校のモデルになりうる事例だと思うので紹介させていただきます。

本木先生(真ん中右)と私(真ん中)<2019年8月ルワンダのキガリ空港にて>

2019年8月9~15日 原山小学校の本木先生、ルワンダにて研修旅行に参加(先生から依頼を受け当社で企画・案内)
2021年11月8日 原山小学校にて、タケダによるルワンダ・オンラインスタディツアー
2021年11月30日 原山小学校にて、本木先生による研究授業&支援方法についてのディスカッション
2022年3月5日・6日 イオンモール千葉ニュータウンにて、原山小学校の生徒たちが慈善バザーを開催
2022年3月11日 ルワンダの学校G.S.ルシシロにて、ビデオレター鑑賞&撮影
2022年3月28日  ルワンダ首都キガリの文具店にて、寄付品のペンとノートを購入
2022年3月31日 ルワンダの学校G.S.ルシシロにて、寄付品の贈呈式を実施

ルワンダ・オンラインスタディツアー

2021年11月8日、原山小学校にてルワンダ・オンラインスタディツアーを実施。タケダがルワンダからZoomを使って、同国に関する一般的な情報をお伝えしました。

オンラインスタディツアーで使用した資料

内容はルワンダ語でのあいさつ、気候の快適さ、安全で美しい街並み、IT立国を目指す政策、男女平等促進の取組みなど。それから授業対象のみなさんと同年代のルワンダの小学生がどんな暮らしをしていて、どういった社会的課題があるのかもお話しました。

また、私の住む家のベランダから「千の丘の国」と呼ばれるルワンダの美しい風景もお見せしましたが、そのときに「おーっ!」と歓声が上がっていたそうで、1万km以上離れたアフリカの空気感を少しだけでも体感してもらえてうれしかったです!

タケダ家からの風景

本木先生による研究授業

2021年11月30日、原山小学校にて本木先生による研究授業。私もルワンダからZoomで見守っていましたが、他の学校の先生方も見学に来ていたようです。

デジタル教材を駆使して授業する本木先生

先生はここで、アフリカ布で商品を作って販売し、その売上を寄付として活用することを生徒たちに提案。生徒は、誰のどんな問題をどのように支援すべきかについて話し合いました。

そして最終的には、学用品を買うお金がないために通学をあきらめる子供たちがいることが課題だと考え、ペンやノート、チョークを贈ることによってルワンダの子どもたちを支援することに決めました。

なお、交流先であるルワンダのG.S.ルシシロ(幼〜高校を含む公立校)の校長に「本当に学用品を必要としているか」と確認したところ、「ペンやノートを買えなくて退学してしまう子どもたちもいるからその支援は本当にありがたい」という返事をもらったので確信をもって支援をすることができました(ちなみにチョークに関しては行政から支給されていて不要とのことだったので、今回は除外しました)。

イオンモールでの慈善バザー

2022年3月5日・6日、イオンモール千葉ニュータウンにて生徒たちが慈善バザーを開催

店内の様子

ルワンダ情報や企画趣旨も展示

先生から写真を送ってもらいましたが、生徒たちが裁縫道具やミシンを使って商品を手作りしている様子に感動……!こうやってひとつひとつ形にしていったんですね。

商品制作の様子

商品制作の様子

そして売上はなんと116,161円!費用を差し引いて残った利益は98,653円になりました。

いや……ほんとにすごい。正直なところ2~3万円いけば良いほうだと思っていました。私のまわりにはアフリカに関わっている人も多いのでアフリカ布が好きな人がたくさんいますが、一般的にはその存在も魅力もほとんど伝わっていないでしょう。

しかも値段も数百円台と単価が低かったため、たくさんの人に買ってもらわないと売上が伸びることはなかったはず。いくらチャリティとは言え、まったく欲しくもないものを善意だけで大量に買ってもらえるとは思えません。なので生徒のみなさんが丁寧に作ってくださったことでクオリティの高い商品に仕上がったこと、そしてこの企画の趣旨が伝わってお客さんたちの心を動かせたことで、このような素晴らしい結果につながったのだと思います。

生徒のみなさん、本当によく頑張ってくださいました。購入いただいた方々も、ご協力いただいたイオンモール千葉ニュータウンのスタッフの方々も、本当にありがとうございました。

ビデオレター交換

2022年3月11日、原山小の生徒たちが撮影してくれたビデオレターを、タケダがルワンダのルシシロ小学校6年生のみなさんにお届けしました。

原山小学校からルシシロ小へのビデオレター

ビデオ内で生徒のみなさんはすべて英語での発表に挑戦。好きなスポーツや食べ物、夢の説明を通じて、日本の社会や文化をルワンダに伝えてくれました。

そして今度は逆にルワンダのルシシロ小学校でビデオを撮影して、それを日本の学生たちに送付。

ルシシロ小学校からのビデオレター

ルシシロ小学校では原山小学校からの質問に答えて、同じくルワンダという国について日本のみなさんに教えてもらいました。

寄付品の購入

2022年3月28日、原山小学校から寄付金を受け取り、ルワンダ首都キガリの文具店にてペンとノートを購入。

日本円で98,653円にあたる845,235ルワンダ・フランを使って、3500本のボールペンと、825冊のノートを購入することができました。端数の235フラン(約25円)は交通費の一部に補填。

大量のペンとノート

こんなに買えるなんてびっくり……!タクシーの運転手に「重いから追加料金払え」と文句を言われるほど大量でした。これは立派な支援になりそう!

寄付品の贈呈式

2022年3月31日、G.S.ルシシロにて贈呈式を実施。各クラスの先生たちがふだん学用品を買えていない生徒たちのリストをつくってくれていたので、まずはその生徒たちから渡すことになりました。この日は99名にペン4本とノート5冊ずつを配布。

寄付品のペンとノート

校長、教頭、村のリーダーと私から、生徒たちひとりひとりに手渡ししました。

寄付品を渡す教頭先生

この日は学期の最終日だったので、他の生徒には新学期が始まってから配ることに。

ペンとノートを持って記念撮影!

ルワンダでは「Education for all(すべての人に教育を)」という言葉が重要視されています。資源が少なく、知識基盤社会を目指すルワンダでは「人」がなによりの財産。今回の取組みによって、その基盤となる教育から取り残される子どもたちがひとりでも減ることを祈っています。

日本とルワンダの国際交流を促進

今回の取組みに関して、原山小学校からもG.S.ルシシロからもぜひ継続したい、今後はより踏み込んだ交流を行いたいと大変ご好評いただきました。原山小学校のみなさん、G.S.ルシシロのみなさん、素敵な取組みに関わらせていただきありがとうございました!これからも交流を深めていきましょう。

ルワンダでは学校のインターネット環境が完全には整っていないことや、日本〜ルワンダ間では海外送金・国際輸送が容易ではないことから、仲介者の役割も重要だと感じています。両国の子どもたちがお互いへの理解を深め、世界を広げるために、これからも力になれれば幸いです。

もし、こんな取組みをしてみたいというご希望がある方は、下記フォームからご相談ください。どんなことができるか、一緒に話し合っていきましょう!

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