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ルワンダ支援1年間|20世帯86名に850,544円を届けた記録

アフリカノオト代表の竹田憲弘(タケダノリヒロ)です。当社では2024年末にクラウドファンディングをおこない、その資金を活用して2025年の1年間をかけてルワンダ農村部の貧困層支援をおこなってきました。

今回は、ルワマガナ郡ムシャセクターのシングルマザー20世帯・86名を対象に行った、1年間の支援活動の内容をご報告します。

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なぜ始めたのか

支援対象となったのは、AVEGA(ルワンダの未亡人支援団体)のグループに属する女性世帯です。

グループリーダーのFezaに現地を案内してもらった日のことは今でも忘れられません。泥づくりの家、ゴザ(藁のマット)の上で眠る子どもたち、棚には食料がほとんどない。「毎日食べられているの?」と聞いたら、首を横に振られました。

支援の柱として決めたのは、この3つです。

  • ① 寝具(マットレス・シーツ・布団)
  • ② 食費(米・食用油・現金給付)
  • ③ 教育費(学費・学用品)

フェーズ1|資金調達(2024年12月〜2025年2月)

支援のための資金は、クラウドファンディングと個人寄付で集めました。

ルワンダのシングルマザー20世帯にお腹いっぱい食べられる生活を!| For Good(クラウドファンディングページ)

資金源金額
クラウドファンディング(食費枠)490,000円
クラウドファンディング(教育枠)346,800円
上乗せ支援・個人寄付等13,744円
合計850,544円

支援してくださったのは、91名もの方々。ほんとうにありがとうございます。


フェーズ2|寝具給付(2025年2月)

「ゴザからマットレスへ」——これが最初の届け物でした。

  • マットレス 20枚:1,000,000 RWF(約110,000円)
  • シーツ・布団 20世帯分:400,000 RWF(約44,000円)
  • 合計:1,400,000 RWF(154,000円)

届けた日、スタディツアーの参加者も一緒に同行してくれました。現地の家に入って、子どもたちの顔を見て、言葉が出なくなっていた参加者もいました。

ただ、ある家庭ではせっかくのシーツをまだしまったままにして使っていないことがわかりました。なぜかというと、「洗剤を買えないから」。

支援というのは、物を届けるだけでは終わらない。周辺環境まで含めて整える必要があるのだと、改めて気づかされました。


フェーズ3|食費給付(2025年3月〜12月・計4回)

食費の給付は、2025年3月から年内に計4回行いました。

日付主な内容金額
2025/03/21米・食用油・現金(10,000 RWF/世帯)700,000 RWF / 77,000円
2025/06/17食費給付700,000 RWF / 77,000円
2025/09/02教育費に転用(緊急ニーズ対応)700,000 RWF / 77,000円
2025/12/17食費給付(年内完了)700,000 RWF / 77,000円
2,800,000 RWF / 308,000円

グループリーダーのFezaと繰り返し話し合う中で、方針を一つ決めました。

「バランスの良い食事より、毎日食べられることを優先する」

当初わたしからの提案では、もっと肉や野菜など栄養バランスよく食材を買ってもらうことを想定していました。でも、食べられない日がある状況では、まず「毎日食べられる」状態をつくることが先決、というのがFezaの意見でした。その意見に納得し、現地の声を第一に支援の詳細を話し合いながら決めています。

3回目(9月)の食支援も現地からの教育費に使いたいという声にあわせて、食費分を教育費に転用しました。そこでお母さんたちがいかに教育を重視しているかを実感することができました。


フェーズ4|教育費給付(2025年4月・9月)

子どもたちが学び続けるための支援。

日付内容金額
2025/04/09学用品+学費+運営費1,800,000 RWF / 198,000円
2025/09/02学費・ノート・数学セット等(24名分)※食費給付③と同額

9月の支援により、24名の子どもが進学を継続できました。成績上位者も出ています。

特に印象的だったのは、Mukartesiさん一家。孤児2名を含む5人の子どもを養い、最低賃金で生活しています。彼女が「支援がなければ学校に行けなかった」と話してくれた言葉は、この活動を続ける理由のひとつです。

2026年4月、新学期にあわせて追加の教育費(700,000 RWF)も送金済みです。


1年間の支出まとめ

以下が850,544円(7,732,218 RWF)の使い道です。

支援内容RWF
寝具(マットレス・シーツ・布団)1,400,000154,000
食費給付(4回)2,800,000308,000
教育費1,800,000198,000
事前給付(2024年11月)200,00022,000
運営費(交通・通訳・連絡費等)1,532,218168,544
総計7,732,218850,544
(うち次期繰越)283,94531,234

食費と教育費の割合はおよそ6:4。未使用分は次のプロジェクトに引き継ぎます。


数字の向こう側にある話

活動を通じて、こんな声が届いています。

  • 「ゴザで寝ていたのがマットレスになった」
  • 「子どもが学校で成績トップになった」
  • 「毎日の食事の心配がなくなった」

訪問した日、女性たちがアガセチェ(ルワンダの伝統的な籠)に落花生を入れて手渡してくれました。

これにも貴重なお金を使わせてしまったのではないかと心配になったのですが、お母さんたちからの気持ちをありがたく受け取りました。


次のステップ|支援から自立へ

1年間の給付型支援を経て、次のフェーズに移ります。

家畜飼育プロジェクト(Nature for Future)です。

シングルマザーたちが家畜を育てて収入を得る、自立型の仕組みをつくることを目指しています。2026年1〜2月に現地調査とアンケートを実施し、獣医師のルイスとの協議も近く始まる予定です。

スタディツアーの農業体験コンテンツとして組み込む構想もあります。参加者が現地の女性たちと一緒に家畜の世話をし、市場への出荷を見届ける——そんな体験を届けられたら、と思っています。

目指すのは、「支援が必要ない状態をつくること」。

給付から自立へ。次のフェーズが動き出します。


おわりに

「寄付はちゃんと届いているの?」と思っている方がいるとしたら、この記事がその答えになっていれば嬉しいです。

91名の支援者のみなさん、ありがとうございました。あなたの力が、ルワンダのムシャセクターに確かに届きました。

20世帯の経済的自立を目指していますが、いますぐに支援をゼロにすることはできません。家畜を提供して徐々に支援の割合を減らしていければと思っているものの、まだ私たちからの寄付に頼る割合がかなり大きい現状です。

そこでもしこの取組みに賛同してくださる方がいらっしゃれば、ぜひ下記ページから寄付にご協力よろしくお願いいたします。500円でペン22本を、1000円でニワトリ1羽を買うことができます。1回きりのご支援も大歓迎ですので、ご検討いただければ幸いです。

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