寝床がござからマットレスに!〜ルワンダのシングルマザー20世帯の生活支援〜

クラウドファンディングでご支援いただいた資金をもとに、ルワンダのシングルマザーたちの生活支援をおこなっています。
前回までのあらすじ
- 2月9日:支援対象グループにクラファン結果報告、使い道再協議
- 食、教育だけでなく、マットレスなどの寝具も寄贈することに
- 2月中旬:寝具の購入、運搬、配布
寝具の購入用の資金はリーダーのフェーザさんに送り、購入や運搬の手配、配布は彼女にまかせていました。
その様子は上の写真などを送ってもらって確認していたので、まずは支援第1弾がぶじに完了してひと安心!
現場の様子
弊社で実施しているスタディツアーSTART3月度にあわせて、約1ヶ月ぶりに現地を訪問しました!
支援地域は首都キガリから車で1時間程度、東部県ルワマガナ郡ムシャセクターというところです。
今回もツアー参加者のみなさんといっしょに、支援グループに所属する3家庭を訪問させてもらいました。
家の中に入れてもらい寝室に進むと、今回の支援で購入されたマットレスやシーツを発見!
フェーザさんが「この人が支援してくれた人たちのリーダーですよ」とわたしのことを紹介してくれました。
するとこの家のママは「あなたが支援してくれた人ね!」と握手しながら大喜び。もちろん資金のほとんどはみなさんからの支援でまかなわれているのでわたしの手柄ではないのですが、、、この取り組みができて良かったと実感できた瞬間でした。
上記の写真をよく見ると、マットレスの下にござが敷いてあります。今回の支援があるまではこのござだけで寝ていたそうです。
ほかの部屋では、下記の写真のようなぼろぼろのマットレスも見られました。
こうやって比較してみると、マットレスがあるのとないのとでは生活水準がまったく違いますよね。今回の支援で、20世帯の方々にゆっくりと寝られる環境を提供することができました。ほんとうにありがとうございます。
スタディツアーSTART参加者の感想
ツアー参加者の村田希さん(42)にとても良い感想をいただいたので、みなさんにもご紹介します。
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アフリカらしい赤土の景色に見とれてアフリカに来たことを実感し、フェーザさんやイノセント(ムシャセクターホームステイでのホストファミリー)と話をして気分も上がっていました。
その高ぶった気持ちは、他の家庭を見せてもらった時に一撃でなくなりました。
マットレスを提供した竹田さんにとても感謝している様子の女性。
そのマットレスの下に1枚のゴザ。
電気もない真っ暗な家で、かたい地面の上にゴザをしいて寝ている女性の様子が私の頭の中から離れなくなり、家をまわっているあいだ涙をこらえるのに必死でした。
なんの涙なのかはわかりませんでした。貧困というものを自分の目で見たのが初めてだったので、単に衝撃だったのかもしれません。
生活感のないコンクリートの家。部屋の中に転がるトウモロコシ。
その後、ムシャの中を散歩しているとたくさんの子ども達が笑顔で寄ってきました。
ありきたりな話ですが、幸せ、豊かさってなんなのかと考えましたが、その日に食べるものがないというのは、どの方向から見てもつらいことだと思いました。
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現地の家庭の様子を見て、なみだをこらえるのに必死だったという村田さん。
村田さんは日本で子育て中のママが輝ける場所をつくりたいという思いから保育施設を経営しているため、ルワンダのママの現状に強く感情をゆさぶられたのかもしれません。
現地の人たちにとっての幸せが何なのか。わたしたちが想像するだけではわからないので、現地に足を運んで、顔を見ながら話して、丁寧に思いを汲み取っていきたいです。
シーツを使わない理由
寝具をよろこんで使ってくれている家庭もある一方で、今回配布されたシーツをまだ使わずに大事に取ってある家庭もありました。
その理由を聞くと、「洗剤が買えなくて洗濯できないから、洗剤が買えたらシーツをおろす」とのこと。
なるほど……!そんな状況、考えもしませんでした。やはりただモノを提供するだけではだめで、それを活用するには周辺環境も整えないといけないのだと学びました。
今後はいよいよ食を中心とした支援を開始!一部は現金で給付するので、先述の家庭で不足していた洗剤など、各家庭の状況に応じて必要なものも買えるようにしていきます。
またご報告するので読んでもらえるとうれしいです!
ルワンダスタディツアー
ホームステイに参加&支援対象のお母さんたちに会えるプログラムは以下の2通り。ぜひご覧ください!
【スタディツアーSTART】
農村ホームステイや現地在住日本人との交流などを通して、ルワンダの歴史や文化、国際協力、ビジネスを学ぶプログラム
https://rwandanote.com/2018/10/10/start-plan-list/
【ルワ旅コーデ】
日程や行程を自由にお決めいただけるオーダーメイドサービス
https://rwandanote.com/special/rwatabi/
もしまわりに「アフリカに行ってみたい」という方がいらしたら、ぜひぜひご紹介ください!
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🆕活動報告|寝床がござからマットレスに!
— タケダノリヒロ🇷🇼ルワンダスタツア参加者募集中 (@NoReHero) March 28, 2025
クラファンでご支援いただいた資金をもとに、ルワンダのシングルマザーたちの生活支援をおこなっています。
とても喜んでもらえた一方、提供したシーツを使っていない家庭も。その理由とは……?https://t.co/sZX2I42hQI pic.twitter.com/3QguS86Bxc