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支援を開始しました!〜ルワンダのシングルマザー20世帯の生活支援〜

ついにルワンダのシングルマザーたちの生活支援を本格的に開始いたしました!

※この取り組みの元となったクラウドファンディングはこちら↓
ルワンダのシングルマザー20世帯にお腹いっぱい食べられる生活を!|For Good

2月9日に支援対象の女性たちとの話し合いを実施。

スタディツアーSTART第24期のプログラムの一環としておこなったので、日本からの参加者にも同席していただきました。

グループリーダー退院!

場所はスタディツアーのホームステイ先となっている、グループリーダーのフェーザさんのお宅。

談笑するホストファミリーのフェーザさん、エリックさん、参加者のタカさん

前回の活動報告で、フェーザさんが入院して生死をさまよっていたとお伝えしましたが、無事に退院し、ホームステイの受け入れを再開できるまでになりました。

病気の原因は結局不明とのことで、まだ全快とはいかないものの、最後に会った10月よりは元気そうで安心しました。

フェーザさんの状態について、心配して個人的にご連絡いただいた過去のツアー参加者の方も何人かいらっしゃり、あらためてフェーザさんの存在の大きさを実感した次第です。

クラファンの結果報告

まずはクラウドファンディングの結果をフェーザさんにご報告。

通訳は事前調査から引き続き、ルワンダ語ペラペラの大江里佳さん(左)

91人からご支援いただいたと伝えると、とても喜んでくれていました!

そのお金を、支援者の皆さまが選んでいただいたリターンの比率をもとに、6割を食に、4割を教育に充てたいと伝えたところ、新たな要望が!

地面に寝ている家庭もあるから、マットレスの購入に使いたい

なるほど……!たしかに全家庭を調べたわけではありませんが、そんな家庭があってもおかしくない状況でした。

とある家庭のひと部屋。マットレスはあるけどボロボロ。

食事や教育は形に残らないものの、寝具はいちど提供すれば少なくとも数年は持つはず。

それに毎日の健康のもととなる睡眠の質をあげるのにも有効です。

そう考えて、事前の計画には含まれていませんでしたが、寝具(マットレスとシーツ・ベッドカバー)もクラウドファンディングのお金から支援することにいたしました。

数量についても議論しましたが、「提供する家庭とそうでない家庭の差が出ると困るから」というフェーザさんの意見を尊重し、全20世帯に寝具を購入することに。

「食や教育の支援をすると聞いたから募金したのに、そんなの聞いてないよ!」と言われてしまうかもしれません。

本来であれば、事前の説明と違う用途に皆様のお金を使うことはあってはならないことです。

このお金は「シングルマザー家庭の生活改善を支援すること」が目的で、その改善手段には「食」と「教育」があると考えていました。しかし、我々の認識不足で「寝具」が必要だという要望を把握できておりませんでした。

事前説明のなかったものにお金を使うことになり大変恐縮ですが、できるかぎり現地のニーズに寄り添った支援をおこないたいため、ご理解いただければ幸いです。

とはいえより細かいニーズを的確に把握するためには、ボランティア時代のようにこの村に住んで、もっと近い距離感で女性たちと密接に交流しなければ……とも感じました(竹田は青年海外協力隊として、2年間ここムシャセクターに住んでいました)。

お金の使い道

あらためてお金の使い道を整理すると以下の通りです。

◆支援に使えるお金:6,000,000ルワンダ・フラン(約66万円)

※クラウドファンディングでいただいた資金から、車両代(キガリ⇔ムシャ往復×3回分)・通訳費用(3日分)・調達費用などの運営費を除いた額

①寝具に使うお金:1,400,000rwf(約15.4万円)

・マットレス50,000rwf x 20世帯=1,000,000rwf

・シーツ&ベッドカバー20,000rwf x 20世帯=400,000rwf

②食事に使うお金:2,800,000rwf(約30.8万円)

= 14,000rwf x 20世帯 x 10ヶ月

③教育に使うお金:1,800,000rwf(約19.8万円)

※各家庭の通学中の子どもの人数を調査し、学齢に応じて分配予定

クラウドファンディングでは「食事」と「教育」を選んでご支援いただく形を取りました。その割合がおおよそ6:4だったため、できるかぎり皆様のご意見を反映できるよう、②食事と③教育の割合を6:4に設定いたしました。

女性たちとの交流

上記のお金の使い道をフェーザさんと確認した後、一部のグループメンバーと交流。

私はここでクラファンの結果報告をフェーザさん以外のグループのみなさんにするつもりだったのですが、フェーザさんから「トラブルを避けるため、きちんと物を渡せる状態になってから報告したい」と言われ、ただただ納得でした。。

想定通りにはお渡しできなくなる可能性も否めませんし、早く伝えすぎることで噂となり、グループ内外に不和を起こしてしまう可能性もあるからです。

そこで今回は具体的な説明まではせず、91名から支援をいただいたので追って支援をしていくという説明に留めました。フェーザさんの思慮深さに感謝です。

マットレス購入!

後日、マットレス購入のための価格調査を実施。

首都キガリに住むフェーザさんの娘イノセントさんに協力してもらい、地方で買うと1枚60,000rwf(約6600円)のマットレスが、キガリでは50,000rwf(約5500円)で、かつ配送も無料であることが判明。

そこでイノセントさんに送金して買ってもらおうと思ったのですが、フェーザさんが「もしグループメンバーからなにか言われたときに、お金の動きを見せられるようにしたい」ということで、フェーザさんからお店に送金してもらうことにしました。

たしかに地方のコミュニティでは信頼関係が何よりも重要ですし、グループメンバーのほとんどがスマホをもっていないため、対面で証拠を見せられるフェーザさんに送金してもらうのが一番ですよね。

こういった注意点はやってみなければわからなかったことなので、ほんとうに勉強になります。。

ということで、無事購入が完了し、マットレスが到着!

どーん!フェーザさん送金と受取りありがとう……!

追ってシーツやベッドカバーも購入するので、これでムシャ20世帯のみなさんに、より快適に寝てもらえるようになります。

支援してくださったみなさまのおかげです。あらためてありがとうございました。

実務的な支援のフェーズにうつり、ひとつひとつのステップで思わぬ落とし穴や注意点があると痛感しています。

支援をやり切るのも一筋縄ではいかなそうですが、みなさまからのご支援を無駄にしないように、ムシャの女性たちと相談しながら進めてまいります。

引き続き応援いただけるとうれしいです!

スタディツアー

ホームステイに参加&支援対象のお母さんたちに会えるプログラムは以下の2通り。ぜひご覧ください!

【スタディツアーSTART】

農村ホームステイや現地在住日本人との交流などを通して、ルワンダの歴史や文化、国際協力、ビジネスを学ぶプログラム

https://rwandanote.com/2018/10/10/start-plan-list/

【ルワ旅コーデ】

日程や行程を自由にお決めいただけるオーダーメイドサービス

https://rwandanote.com/special/rwatabi/

もしまわりに「アフリカに行ってみたい」という方がいらしたら、ぜひぜひご紹介ください!

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