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【続報】ダルビッシュ選手のボールペン寄付!2ヶ月後、どうなった?

アフリカノオト(Africa Note Ltd.)代表のタケダノリヒロ(@NoReHero)です。

2019年6月。メジャーリーガーのダルビッシュ有選手から寄付いただいた3色ボールペン2500本を、ルワンダのルシシロ小学校に届けてまいりました。

【前回のお話】ダルビッシュ選手から寄付!ルワンダの子どもたちに2500本のボールペンを届けました

あれから2ヶ月。当社主催のスタディツアー「START」にて、同校を訪問し、生徒たちにボールペンの活用方法を伝える授業をおこなってきました。

寄付したボールペンは有効に使われているのか、どんな授業をおこなったのか、これからの課題はなにか、お伝えします。

2ヶ月ぶりに学校訪問!ボールペンの現在

訪問したのは、首都キガリから東に車で1時間ほどの、ルワマガナ郡ムシャセクタールシシロ小学校。

代表のタケダが青年海外協力隊時代から交流している学校です。

歌で出迎えてくれる生徒たち

ぼくらが教室に入ると、いつものように歌で歓迎してくれました。

今回はスタディツアー「START」参加者2名と、オーダーメイド旅行の「ルワ旅コーデ」参加者2名による合同授業。STARTの参加者ふたりが、メインで企画と進行をおこなってくれました。

授業のテーマは「夢を叶える手段を考えよう!

目的は「3色ボールペンの有効な使い方を伝えること」ですが、その過程で「自分自身の夢とそれを達成するための方法」についても考えてもらいました。

ゴールを設定して、そこにたどり着くまでの道筋を理論立てて考える」という練習にしてもらおう、という意味合いも含んでいます。

どうやったかと言うと、「優先度で色を使い分ける」という書き方に挑戦してもらったんです。

【夢とやるべきことの優先度】
黒字:自分の夢(世界で働く看護師になる)

赤字:最優先でやるべきこと(看護科学を学ぶ)
青字:その次にやるべきこと(英語を学ぶ、コミュニケーション力をつけるためいろんな人と話す)

上記のように、もっとも大事なことを赤で、その次に大事なことを青で書いてもらう、という形式にしたんですね。

自己紹介と授業の説明をするツアー参加者

ただ、授業のテーマを「3色ボールペンの有効な使い方」に設定したものの、「もしかしたらもう失くしたり壊したりして使われてないんじゃないか……」という不安もありました。

事前に校長先生にメッセージを送って聞いてみたところ、「まだ使わせてもらってるよ!」という回答はもらっていましたが、本当に使われているかどうかは現場を見てみないとわかりません(疑り深い)。

いざ、教室に着いて、生徒たちの手元を見てみると──

寄付されたペンを使う子どもたち

ダルビッシュ選手から寄付していただいた3色ボールペンをちゃんと使ってくれています!!よかった!!ひとまずその様子を見て、ひと安心。

とは言え、3色ボールペンを持っていたのはクラスの半分くらい

寄付したペンを持っていない生徒も

全校生徒分を渡したはずなのですが、ルワンダではもっともポピュラーな青ペンを使っている生徒が多く、赤ペンを持っている生徒もちらほら見受けられました。

やっぱり使い慣れているシンプルなペンのほうがいいのかな……?

今回は生徒や先生たちに、寄付したボールペンについて「実際どうなの?なんで使ってない子もいるの?」というところまでは聞くことができなかったので、次回以降聞き取りをしていきたいと思います!

もちろん無理に使わせようとは思ってませんが、せっかく寄付していただいたのだから、最大限有効に使ってもらいたい!

使いにくいとか持て余してるとか、失くしちゃったとか売り払ったとか、ネガティブな反応こそ聞いていけたらと思います。

生徒たちの夢を発表!

肝心の授業はというと、ちょっと苦戦。当初6年生を想定していたものの、当日に「5年生のクラスでやってくれ」と言われて急遽変更したのです。

そのため「英語で聞く→考える→書く」という点が生徒たちにはすこし難しかったよう。しかし担任の先生にルワンダ語で補足してもらって、なんとか形にはできました!

大工になりたいという夢

この生徒は「大工になりたい」という夢があり、やるべきことは「家を計画すること」「科学を勉強すること」など。

教師になりたいという夢

こちらの生徒は「先生になること」という夢があり、やるべきことは「キガリではたらくこと」「算数を勉強すること」「フランス語を勉強すること」など。

意見を発表する生徒

最後には何人かの生徒に発表してもらって終了。

正直、黒→赤→青という優先順位を完璧に使い分けてくれている生徒は少なかったですが、まず「色を使い分ける」という学習法の練習をしてもらえたこと、そして「目標とそれを達成するための手段」を考えるきっかけを与えられたことは、よかったかなと思います。

今後の課題

今回は子どもたちに「夢を聞く」スタイルの授業をおこないましたが、個人的には「夢を聞く」よりも「夢を見せる」ことのほうが大切だと考えています。

まだ10年ほどしか生きていない子どもたち。しかもルワンダの農村部で暮らしている子どもたちです。

まだテレビやスマートフォンを使える機会も少ないので、彼らが見聞きできる情報はとても限られています。

そんな彼らに「夢はなに?」と聞いたところで、教師、医者、大工、パイロットといった身近でわかりやすい職業しか返ってこないんです。大人になるにつれて、世の中にはもっといろんな職業があることを知り、新たな職業もどんどん生まれてくることでしょう。

だから、現時点でのごくわずかな選択肢のなかから職業を選ばせるよりは、「世の中にはこんな仕事があるんだよ」と視野を広げてあげたいなと思いました。

また、「夢=職業」ではなく「どんな大人になりたい?」と聞くことで、理想の「性格」や「スキル」について考えてもらうのも良いかもしれません。

「看護師」だと道がひとつに絞られてしまいますが、「やさしい人になりたい」「他人を癒やしてあげられる人になりたい」だったら、夢を叶える方法が看護師以外にも広がりますからね。

集合写真!

ボールペン、使われてます!

ということで、「ダルビッシュ選手のボールペン寄付!2ヶ月後、どうなった?」というタイトルの問いに対する答えとしては、「ちゃんと使われてます!」とご報告することができました(よかった……)。

「有効活用」という点ではまだまだですが、そもそもペンを買うお金がなくてドロップアウト(中退)してしまう生徒すらいる現状を考えれば、こうやって勉強してもらえているだけでもペンを提供した甲斐があったと言えるのではないでしょうか。

スタディツアー「START」では、今後もこのルシシロ小学校を継続的に訪問するつもりです。

ダルビッシュ選手から寄付していただいた3色ボールペンの効果を検証しつつ、生徒たちの成長をサポートしてまいります。みなさまもいっしょに見守っていただけたら幸いです。

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