【レポート】印西市立原山小学校研究授業〜誰にどんな寄付をする?〜
アフリカのルワンダでスタディツアーや情報発信をしています、タケダノリヒロ(@NoReHero)です。
前回、オンライン授業をおこなった千葉県印西市立原山小学校で、ルワンダを題材にした研究授業がおこなわれました。私もオンラインで参加させていただきましたよ!
・日時:2021年11月30日(火)日本時間14:20~15:05
・参加者:印西市立原山小学校6年生
・内容:誰にどんな支援をすべきか話し合う
・前回:【レポート】印西市立原山小学校さまオンライン授業〜アフリカの小学生はどんな生活?〜
生徒たちは前回の授業をふまえて、ルワンダの課題について調べてくれたようです。そしてこれからアフリカ布をもちいてグッズを作成、それを授業参観時に保護者に販売、そこで得た収益をアフリカの問題解決のために使う、という流れになっています。
ただ人の話を聴くだけでなく、自分たちで調べて、考えて、話し合って、支援をする、とても実践的な取組ですよね。今回はグッズの作成前に「誰にどんな支援をすべきか」が話し合われました。
生徒たちはひとり1台ノートPCをもっており、話し合いではブレインストーミングができるソフトを使いこなしていました。タイピングも慣れた様子でタタタッと打っていてびっくり!
各班でソフト内の付箋に支援方法を書き出します。色ごとにテーマは決まっており、黄色が学校、ピンクが難民、緑が病院、青が手足が不自由な方、白が農業という具合です。
各班から上がってきた意見を先生が集約して、テーマ別にまとめます。さらに各テーマに付箋を貼るときは、縦軸が「支援しやすい⇔支援しにくい」、横軸が「効果が大きい⇔効果が小さい」となっており、とってもわかりやすい。小学生のうちからこのような思考を整理する手法を学べるのもとても良いですね。
支援案としては、たとえば「文房具をあげる」「テストを作る」「トタンをかえる工事」といった案が出ました。これは私が前回の授業で「文房具が買えなくて学校に通えなくなる子どもがいる」、「テストを印刷するお金がなくて物乞いしていた生徒がいた」、「教室のトタン屋根に大雨が降るとうるさくて授業が進められない」といった話を覚えていてくれたものと思われます。
今回は案を出すところまでで終わりでしたが、これから誰にどんな支援をするかを決めてもらいます。子どもたちがいったいどんな結論を出すのか、楽しみです。彼らがグッズをつくって上げられる収益は決して大きくはないと思いますし、それによって途上国の問題解決に劇的に寄与できるわけでもありません。ただし、こうやって世界の問題を知り、それをどうやったら解決できるか、自分の頭を使って考え、行動してみることが、彼らの可能性を大きく広げてくれると信じています。
今回の取組は原山小学校の先生が企画してくださったもので私は乗っかっているだけですが、引き続きルワンダからみなさんの活動を支えていけたらと思います。
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